在宅医療につきものなのが、終末期医療(ターミナルケア)です。国は入院患者をなるべく減らして、在宅療養にしていこうと考えています。ある看護の団体では、終末期医療を、自宅で受ける割合を引き上げようとしています。その目標を掲げるのは大変良いことと言えます。目標があることで、取り組みに変化が出てくることでしょう。また、患者さん本人が自宅での最期を望むのであれば、患者さんの希望が叶う訪問看護のサービスを提供しなくてはなりません。


現実として、日本では在宅における終末期医療が大変遅れています。ある調査によると、自宅で療養を希望し、最期も自宅でと考えている人がたくさんいる中で、実際に在宅死を迎えた人は、ほんのわずかです。ヨーロッパ各国と比べるとかなり低い割合です。在宅死亡率が高い国は、地域の包括システムが整っていて、在宅医療が充実していると言われています。訪問看護師の数も日本の倍以上です。訪問看護師とターミナルケアは切っても切れない関係にあると言うことができるでしょう。